旧字のひらがな
ワードやエクセルで、戸籍で使われている人名などの旧字(くずし字)の「ひらがな」を使うやり方です。
旧字(くずし字)の「ひらがな」は、変体仮名と言うようです。
ワードやエクセルで、変体仮名を使うには「変体仮名のフォント」をインストールする必要あります。
ワードやエクセルで変体仮名(旧字のひらがな)を使うやり方の手順をメモしておきます。
※旧字(異体字)の「漢字」のフォントを使うやり方は、下記のブログ記事を見てください。

WordやExcelで変体仮名(旧字のひらがな)を使いたい
変体仮名(旧字のひらがな)のフォントをインストールするとWordやExcelで使える
変体仮名を使う手順
下記の3つの手順をすると使えるようになります。
1.使用したい変体仮名の戸籍統一文字番号を調べる
2.グリフウィキで1文字フォントをダウンロードしてインストール
3.ワードやエクセルで変体仮名を使う
4.複数の変体仮名を使う場合
その他の変体仮名(旧字のひらがな)も同じ手順で使えるようになります。
手順例として、下画像の変体仮名(旧字のひらがな)の「さ」をワードやエクセルで使えるようにします。
1.変体仮名の戸籍統一文字番号を調べる
法務局のページの「戸籍 国籍」にある「戸籍統一文字情報」で検索できます。
1.Webブラウザーで「戸籍 国籍」のページを表示します。
表示したら、「戸籍統一文字情報」のリンクをクリックして、「戸籍統一文字情報」のページに移動します。
2.戸籍統一文字情報のページの「読み」に「さ」を入力して、「検索」します。
3.検索されるので、検索結果の中から使用する変体仮名の文字を探します。
「次の40件>>」で次のページを表示できます。
※旧字のひらがなは、検索結果の最後の方にある可能性あります。
4.使用したい変体仮名の文字を見つけたらクリック。
5.使用したい変体仮名の「戸籍統一文字番号」の数字をメモします。
※後ほど「戸籍統一文字番号」の数字を使うためです。
下画像では、「900320」をメモします。
2.グリフウィキで1文字フォントをダウンロードしてインストール
グリフウィキ(GlyphWiki)で、「検索」ができなくなっています。
botによる負荷がかかっているということで、制限されているようです。
替わりのやり方として、
下記の「グリフウィキ(GlyphWiki)検索できない場合」の手順で、検索して1文字フォントをダウンロードしてください。
グリフウィキ(GlyphWiki)のページで検索できない場合
1.Webブラウザーで、「戸籍統一文字⇔GlyphWiki対応表」ページを表示します。
2.ページを表示したら、①「戸籍統一文字番号」の入力欄に先ほど調べた「戸籍統一文字番号」の数字を入力して、②「検索」ボタンをクリックします。
3.検索結果が表示されたら、右側の文字をクリックします。グリフウィキ(GlyphWiki)の1文字フォントダウンロードページが表示されます。
4.表示されたページの右側にある「1字フォント」をクリックして、変体仮名「さ」の文字のフォントをダウンロードします。
(「koseki-900320」という変体仮名「さ」の1文字だけのフォントがダウンロードできます)
5.ダウンロード終わると、Webブラウザー(画像はMicrosoft Edge)画面の右上にダウンロードメニューが表示されるので、「ファイルを開く」をクリックでインストールします。
(表示されない場合は、「↓」をクリック。または、ダウンロード保存先フォルダを開いて、ダウンロードした「koseki-900320.ttf」ファイルをダブルクリックします。)
「ファイルで開く」をクリックで1字フォントをインストールをできなかった場合です。
通常だとダウンロード保存先フォルダは、「ダウンロード」フォルダです。
エクスプローラー画面左側の「ダウンロード」フォルダを選択して、表示した「ダウンロード」フォルダに、ダウンロードした1字フォントの「koseki-○○○○.ttf」ファイルがあるので、ダブルクリックしてインストールします。
6.表示された画面で「インストール」ボタンクリックで、ダウンロードした変体仮名「さ」の文字のフォントをインストール。
これでパソコンに変体仮名(旧字のひらがな)の「さ」のフォントがインストールできました。
次の項目の「3.ワードやエクセルで変体仮名を使う」の手順で使ってみてください。
グリフウィキ(GlyphWiki)のページで検索できる場合
1.Webブラウザーで、グリフウィキ(GlyphWiki)のページを表示します。
2.ページを表示したら、画面の左側にある「検索」の入力欄に、先ほど調べた「戸籍統一文字番号」の数字を入力して検索します。
3.検索結果から変体仮名の文字をクリック。
4.変体仮名の文字のページで、「1字フォント」をクリックして、変体仮名「さ」の文字のフォントをダウンロード。
(「koseki-900320」という変体仮名「さ」の1文字だけのフォントがダウンロードできます)
5.ダウンロード終わると、Webブラウザー(画像はMicrosoft Edge)画面の右上にダウンロードメニューが表示されるので、「ファイルを開く」をクリック。
(表示されない場合は、「↓」をクリック。または、ダウンロード保存先フォルダを開いて、ダウンロードした「koseki-900320.ttf」ファイルをダブルクリック)
6.表示された画面で「インストール」ボタンクリックで、ダウンロードした変体仮名「さ」の文字のフォントをインストール。
これでパソコンに変体仮名(旧字のひらがな)の「さ」のフォントがインストールできました。
次の項目の「3.ワードやエクセルで変体仮名を使う」の手順で使ってみてください。
3.ワードやエクセルで変体仮名を使う
インストールした変体仮名フォントは、通常の日本語入力での文字変換では使えません。
特殊な変換のやり方で使います。
1.ワードを起動します。
2.日本語入力で「げた」と入力して「=」に変換します。
3.「=」に変換
4.「=」の1文字を反転選択します
5.ワードのメニューの「ホーム」で、「フォント」の種類で変体仮名(旧字のひらがな)「さ」の「koseki-900320」に選択すると、変体仮名「さ」の文字になります。
ワードで、変体仮名(旧字のひらがな)の「さ」が表示された。
同じ手順で、エクセルでも変体仮名(旧字のひらがな)「さ」を使えます。
4.複数の変体仮名を使う場合
複数の変体仮名の1文字フォントをインストールすると、ワードやエクセルの「フォントの種類」の一覧に「koseki-○○○○○」(○○○○○は戸籍統一文字番号)が複数表示されます。
フォントの種類に1字フォントの「koseki-○○○○○」が複数表示される。
通常だとダウンロード保存先フォルダは、「ダウンロード」フォルダです。
1.エクスプローラー画面左側の「ダウンロード」フォルダを選択します。
2.表示した「ダウンロード」フォルダに、ダウンロードした1字フォントの「koseki-○○○○.ttf」ファイルがあるので、ダブルクリックしてすべてインストールします。
変体仮名の「さ」と「ふ」の2つの1字フォントをインストールしたので、「フォントの種類」に2つの「koseki-○○○○○」が表示されます。
1.ワードで日本語入力で「げた」と入力して「=」に変換します。
3.「=」に変換
4.「=」の1文字を反転選択します
5.「フォントの種類」で「koseki-900320」を選択して変体仮名の「さ」を使用。
次に、再び「〓」を入力し反転選択して、「フォントの種類」で今度は「koseki-90010」の方を選択して変体仮名の「ふ」を使用します。
コメント
ありがとうございます。助かりました。
GlyphWikiのホームページをひらいたのですが、検索boxがありませんでした。
ご連絡ありがとうございます。
確認したところ、GlyphWikiのホームページがbotによる高負荷のため制限していて、そのため「検索Box」が表示されていないようです。「おしらせ」に記載されていました。
別の検索のやり方をブログ記事に追加したので、試してみてください。
分かりやすく教えていただいていて、とても助かりました。
ありがとうございます。
一点教えていただきたいのですが、今入力しようとしている名前に変体仮名が2文字あり、2文字目のダウンロードまでは完了したのですが、〓で変換させても最初にダウンロードした文字しか出てこなくて困っております。
対処方法がありましたら教えていただけますと助かります。
よろしくお願いします。
ブログ記事の最後に「4.複数の変体仮名を使う場合」を追加しました。
試してみてください。
変体仮名を2文字使う場合ですが、
「〓」から変体仮名にするときの「フォントの種類」の一覧に1字フォントの「koseki-○○○○○」が2つ表示されているか確認してみてください。
1つしか表示されていない場合は、2つ目の変体仮名の1字フォントがインストールされていないかもしれません。
再度ダウンロードした1字フォントをインストールしてみてください。
記事の追加ありがとうございます!
これまた分かりやすく解説していただいて、無事入力できました。
本当に助かりました。
ありがとうございました。